
数年前からYouTubeのカードリーディング動画を眺めるのが毎日の習慣のようになっていたのですが、ずっと気になっていたデッキたちを、いま一気に手元にお迎えしています。
長いあいだ画面越しに鑑賞するだけだったカードを実際に手に取ると、想像以上の存在感とエネルギーに圧倒されます。まさに眼福。
さらに、これまであまり視野に入れてなかったインディーズデッキの購入も解禁しました。
世界各地の文化や伝統をモチーフに、現地のクリエイターが情熱を込めて制作したデッキは、もはや占いの道具という枠を超えたアート作品。
海外からの取り寄せには手間も時間もかかりますが、世界情勢や資源高騰の波を考えると「今のうちに迎えておきたい」という思いが沸いてきています。

今回購入したデッキのひとつが「Song to the Siren Tarot」(Ibiza Tarot)です。
今回「水」をテーマにしたタロットやオラクルを探して、かなり広範囲に探し回りましたが、なかなか好みの絵柄には出会えず。そんな中でこのデッキは、一目で印象に残りました。
一見するとグスタフ・クリムトを思わせる装飾的なタッチですが、よりモダンで色彩はビビッド。退廃的な色香を漂わせる雰囲気…。
普段、私がデッキを選ぶ基準は「78枚構成でタロットの象徴性を大きく改変していないこと」なのですが、このデッキに関してはそのこだわりを脇に置いてでも「直接手に取ってみたい」と思わせる引力がありました!一般的なカードよりやや大判なサイズ感で、この鑑賞性の高いデッキの性格に合っています。

ほとんどのカードが女性の人魚で構成されている中、皇帝は男性と思しき人魚が採用されています。
その表情はどこか儚げでありながら、深海の凄まじい水圧に決して屈しない「外柔内剛」な強さを感じさせます。
また、他の人魚たちは人間と魚の部分の境界線がくっきりと色で分断されているのに対し、彼だけはレースのような装飾で繊細に縁取られているのもチェックポイント。細部までじっくりと眺めたくなる魅力が詰まっています。
モチーフと装飾が一体化していることで、深海の昏い神秘性が表現されていると感じますが、人体など細部の描写には、意図的なデザインとは言い切れない曖昧さが目立つ部分もあるのが惜しい点です。
細部の描写とタロットの象徴性がさらに補強されれば、世界観はより一層深まるのではないでしょうか。小アルカナを含むフルデッキへと展開される可能性も、いつか見てみたいと感じました。
最後に、このデッキのウェルカムリーディングをします。
■ 私への印象
【 隠者R/運命の輪R 】
→ 情報を早飲み込みしているのでは、時期尚早、とのニュアンス。
今回、タロットやオラクルを一度に大量に迎えたことを指しているのかもしれません。すでに届いたカードとのコミュニケーションを優先してほしいようです。
■ 得意な相談内容
【 死神R/魔術師 】
→ プランの再考、イメージチェンジの相談。
ファッションに関する事や部屋の模様替え、過去に諦めた計画の再始動など、思い切った変化を求める時に力を貸してくれそうです。
■ 扱うにあたっての一言
【 塔 】
引き出しにしまい込むのではなく、視界の開けた部屋の高い場所に置いてほしいとのこと。
雷の音を聞かせてあげるのも良いかもしれません?
水と人魚のイメージからは少し意外ですが、さらに魅力が増えました!
深海の静謐と破壊の閃光。静かな水面の下で、確かに脈打つ衝動を感じさせるデッキでした。
>「Song to the Siren Tarot」販売ページ
