
腐った身体の夫を抱く祖母とタントラの女神マタンギ
今回の期間も夢の記録がほとんどできなかったのですが、印象的なビジュアルとストーリーの夢を見ました。
トランジットの記録だけで夢の内容がわからないケースは表から省いてしまおうかと思ったのですが、今の理解から見るとちゃんと意味があるチャートだったのに驚き、公開することにしました。


7/6に見た夢は、祖母だという見た目恐ろしげな老女と体の腐った老女の夫に恐怖を与えられるという一見、警告夢のようですが、目覚めたときに特にぬぐえない不快感はなかったため、現実生活に影響するような問題はないだろうと判断しました。
実際に半年たった現在、公私ともにアクシデントなく過ごしています。
蟹座新月ジャストのタイミングで見た夢ということで、スピリチュアルな印象ですが、夢を見てすぐはピンとくる情報がなく、義祖母の法要や子どもが夏休みに入ったことによる忙しさにかまけて解釈を放置していました。
しかしながらそれが正解だったのか、7月末に竹生島の弁財天にご縁を見出し、弁財天(サラスヴァティー)について調べているうちにサラスヴァティーのタントラでの姿である、マタンギという女神の存在を知ることになります。
マタンギもサラスヴァティーと同じく学問や芸術、言語や音楽を司る叡智の女神です。
サラスヴァティーと異なるのは、知恵で敵を支配するなどの獰猛な面があり、低位カーストとの結びつきが強く、供物はわざと不浄な状態で捧げられるなど、不吉や汚染の女神ともいわれる点です。
その描写には何パターンかありますが、こちらの画像のマタンギの玉座は五角形をしていているとのことで、椅子よりもローテーブルに近い形状をしており、その足先は獅子の足のデザインになっています。
言論と知恵の女神であることから水星にも関連がありますが、この夢を見た日の水星は獅子座にありました。
夢の中の老女は身体が腐った夫を抱き起すのですが、目撃していたらタントラの仏画のように抱擁してるように見えたかもしれません。
新月とは、男性性の象徴である太陽と女性性の象徴である月が同じ位置に重なることであり、男性性・女性性の統合をシンボライズしますが、タントラも男神と女神の結合というイメージを通じて男性性エネルギーと女性性エネルギーの統合を行います。
または東西文化の古い風習では神々の配偶者になるべく人間の生贄がささげられたことがありましたが、夫とは老女(=マタンギ女神)に捧げられた生贄のようにも見えます。
通常、夢占いでは白いウジ虫は金運アップか体調不良を表すそうです。
竹生島の弁財天参拝後に、懸賞の当選通知を取り逃がすという暗示でもあったのでしょうか;;(しつこい;;)
実際とは別人の見知らぬ人物が祖母であり、結婚までの人生のほとんどの時期を過ごした実家1が背景であったのも、これもまた私の古いルーツに関係する夢なのかもしれません。
9/29の夢はネットミームでいうところの「因習村」と呼ぶような、排他的で価値観の凝りまった集落に息子が洗脳されて奪われてしまうという夢です。
はじめは普通にホラームービーを思わせるしっとりとした雰囲気だったのですが、気が付いたらB級ホラーの世界でした。
夢での私は本当の母親である自分の記憶を失った息子と村から逃げ、悲しみに暮れながらも容赦なく抜け目なく復讐を進行するのですが、巨大戦闘ロボに燃やされる村を見届けることなく目が覚めてしまったのは本当に残念ですwww
ASC90度は宇宙の叡智につながる角度?! ― 辻麻里子「22を超えていけ」―
夢の内容が思い出せないトランジットのみの記録ですが、全てASCに何かしらのアスペクトが見られ、天体が90度になっていることが多く、出生図とのシナストリーでグランドセクスタイルができています。
ASC(アセンダント)とは占星術で特に重要視される、東の地平線と黄道が交わった地点を指します。
ホロスコープチャートはASCを起点に解釈され、出生図のASCは特に出生の瞬間の状況を象徴すると言われ、他者の目に映る第1印象に影響するとされます。
夢から覚醒する瞬間のトランジットを記録しようと思ったのは、夢を見ている意識から現実に覚醒する瞬間というのはしばしば出生の様子に例えられるからでした。
記録を付け始めた当初は、自然な目覚めの瞬間は夜明け、すなわちASC合(0度)太陽などが多くなるのではないかと思っていたのですが、意外なことに合するのはそれ以外の天体が多かったです。
また90度もかなり割合が多くなりました。
90度(スクエア)は割り込む性質があるとされ、それまで継続していたリズムが分断されることから、現実的には不快な現象や性質を引き起こすとされます。
備考として90度に注目したのは、夢から覚醒するというのは、異質な要素で意識が分断されるということですから、スクエアの意味に近い現象であると思ったからでした。
そして、夢見と90度という角度の関連は、辻麻里子著「22を超えていけ」のシリーズにも描かれています。
実は夢の記録をはじめる数年前に一読していたのですが、この時は神聖幾何学の本として認識していました。
作年末から宇宙とのつながりが深くなり、色々調べているうちに辻麻里子の著作について触れるブログ記事を読み、再読の必要を感じました。
まだしっかりと読み込めていないのですが、kindleでシリーズの本文を検索するといくつも「90度」という単語が登場します。
夢を通じて宇宙図書館にアクセスし、そこに収められた宇宙の叡智を現実に持ち帰るには、90度の角度を意識することが重要ということが繰り返し描写されているのです。
つまり、覚醒時のトランジットのASCに90度のアスペクトが見られる時の夢は、特に重要な意味を持つという可能性があります。
夢から覚醒した時刻を継続して公開している夢見者さんを自分の他に見かけないので以上は推測の域を出ませんが、一件だけ見つけたのでトランジットを出したところ、しっかりASCに90度の天体がありました。
恒星探索の記録でしたが、宇宙からの情報が多く含まれた夢と90度のアスペクトの間にはやはり関係があると思います。
夢を見た時のホロスコープチャート






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